客室部門
都ホテルに育てられ成長した一人として、
「都ブランド」を継承する人づくりに尽力。
総支配人
上野 加代子
(1976年入社)※掲載している内容は取材時のものです。

現場の声に耳を傾け
ホテルのあるべき姿を探る。

ホテルには、宿泊、宴会、レストランをはじめ経理や総務など様々な業務や部門があります。それらを統括し、健全な経営を行うことが総支配人である私の主な使命です。仕事は多岐にわたりますが、私が何より大切にしているのは「現場の巡回」。清掃は行き届いているか、設備の不具合はないかといったチェックはもちろん、「現場には多くの発見がある」というのが一番の理由です。ふと耳にした社員の会話に課題が潜んでいたり、何気ないお客様のひと言に新たな気づきがあったり。現場にあふれる生の声は、私たちがいま何をすべきか、これからどうあるべきかを如実に示しています。
都ホテル京都八条は、京都駅前という抜群のロケーションに建つ、関西最大級のホテルです。観光地ということもあって同業者と交流する機会も多く、他ホテルの総支配人や旅館の女将さんとの会話からおもてなしのヒントを得ることが多々あります。そうしたヒントを持ち帰るのは私の役割ですが、そこからさらに発想を広げ、実践するのは社員。そこで、一人ひとりが能力や個性を存分に発揮できるよう、誰もがいきいきと活躍できる職場づくりに力を注いでいます。
豊富な経験は成長の源。
新しい環境に積極的にチャレンジを。

私のキャリアのスタートは四日市都ホテル(現・都ホテル 四日市)です。レストラン、宴会の予約やセールス、ウエディングのプランナー、宿泊セールスなど多岐な仕事に携わり、以降も様々な現場で経験を積み重ねてきました。職場が変わることに不安を感じる社員もいますが、「異動があったらラッキー」という気持ちで新しい環境に挑んでほしいと思います。豊富な経験は成長の源。自信にもつながります。また、課長、部長とステップアップしていくと地方勤務になることもあるため、「いかにお客様に足を運んでいただくか」ということに知恵を絞らなければならない地方のホテルの努力や苦労を、経験者として伝えています。お客様は、「来てくださって当たり前」ではありません。観光地や都市部のホテルであっても、そのことは肝に銘じてほしいと考えています。
全社プロジェクトであるブランド再構築のもと、1975年開業の新・都ホテルが2019年4月より「都ホテル 京都八条」へと名称を新たにしました。これを機に、どのホテルでも「さすが都さん」と言っていただけるようサービスの質を高め、「ただいま」と帰って来てくださるお客様が一人でも増えるよう、ブランド力をより確かなものにしていきたいと思います。そのブランドを継承する人材を育て、さらに上のステージへと導くこと。それが、都ホテルに育てられ、ともに成長してきた一人として、私が果たす役目だと感じています。
Career Stepキャリアステップ
入社〜
四日市都ホテルにてレストラン、宴会予約、セールス、ウェディングプランナー等を経験。
33年目
津都ホテル 営業部長
36年目
四日市都ホテル 営業部長
37年目
四日市都ホテル 客室部長
新・都ホテル 副総支配人
39年目
ホテル近鉄京都駅 総支配人
42年目
都ホテル 京都八条 総支配人
〜現在
Daily Schedule一日の流れ
- 9:00
- 出勤
毎日違うルートからホテルに入り現場の状況を把握
メール、日報、売上げ、スケジュールのチェック
- 10:00
- 平日は各部門のブリーフィング*に出席
*簡単な状況報告会
- 11:30
- 各レストランのランチ状況をチェック
その後、ホテル内を巡回
できる限り多くの場所に足を運ぶ
- 13:30
- ランチ後、時間があれば近隣を散策し
街の変化や店舗の動向をチェック
- 14:30
- エージェントや同業者の会合に出席
支部長や理事といった役付になることも多い
- 16:00
- 外部の会合や出張の合間をぬって
部課長会議や安全性委員会などに出席
- 20:00
- 退勤